ブランド品の価格は、円安や円高といった円相場の影響を色濃く受ける品物の1つです。特に海外のブランド品は、大幅な円安や円高が起きると、メーカーが販売価格の改定をします。それにより損失を防いだり、適切な販売価格に設定し直したりできるからです。ブランド品の価格が円相場の影響を受ける、特に海外ブランド品が大きな影響を受けるのは、通貨の仕組みを把握すれば簡単に理解できます。
例えば、あるイタリアブランドのブーツが20万円で販売されていたとしましょう。この時、1ユーロが130円なら、ブーツが1足売れると1538ユーロの利益が得られます。しかし、円相場が大きく動いて、1ユーロが140円になったとします。この場合、20万円のブーツが1足売れた時の利益は1428ユーロの利益に留まります。
額にして110ユーロ、1万5000円程度もの差があるのです。つまり、円の価値が下がっているのに、ブーツの販売価格同じままにしていると、イタリアブランドはブーツ1足あたり1万5千円の損になってしまいます。この為、海外ブランドは円安や円高といった円相場をよく把握していて、その動向により価格の改定を行うのです。ちなみに、こうした影響はブランド品のメーカーだけでなく、ブランド買取等の買取店にも影響を与えています。
メーカーの販売価格が高く設定され直すと、ブランド買取でも、それに応じて買取価格が上昇するのです。この仕組みは、メーカーの直営店等で販売される新品の品物を買うには円高が、ブランド買取で品物を売却するなら円安の時期が利用に適した時期であるとまとめる事ができます。
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